ツールドおきなわ市民140km レースレポート

結果
13位  4:08:10.410


レース当日
4時半起床。ガリさんサトウさんとサンコーストホテルからタクシーでオクマリゾートへ。
6時前にオクマ到着。7ga4さん達の部屋で朝食&レース準備。
朝食はおにぎり二つとアンパン。
6時半に荷物を預け、7時半頃出走手続き。
アップはフンガワダム登り口まで往復。軽く負荷をかけておく。


今日の作戦
2本目のダムから人を削っていき少人数にして最後の羽地ダムで勝負したい。
先頭集団でゴールしたいので、途中で逃げそうな有力選手は常にマークして反応すること。
とはいえ、有力選手が誰かも分からないので、動物的勘頼り。
そしてメンツが揃ったらそのまま逃げてみたい。チームメイト7ga4さんといければ最高。


スタート
登りまで5kmくらいしかないので、スタートから位置取りが激しいのかなぁと少しナーバスになっていた。
けれども、実際はそんな危険なこともなく、前方キープでダムを登り始める。
無理のないペースで坦々と進む。序盤のペースアップに弱いタイプなので助かる。
いきなり両ふくらはぎが攣って少し慌てたが、いつもの事なので適当にごまかしながら走る。
峠をクリアして後ろを振り返るとまだ数えきれない程残っている。やっぱりペースは遅めだったのだろうか。
その後も積極的に動く人もいなくてどんどん集団が大きくなる。
奥手前のアップダウンから、遅めなペースにじれたのか優勝候補MSサトウさんが集団をひき始める。
流石強い。レース中常に主導権を握っていた。僕は常に近くで状況をうかがうようにしていた。


2回目のフンガワダム
奥でもペースはゆっくりで補給を十分にすませる。
集団が大きいので、2回目の登り口まではまた気を使わなければならないと思っていたが
登り口手前で追い風にのりスーっと一番前まで出てそのままコーナーを曲がって先頭で登り始める。
序盤は緩い坂だから積極的に走らず後ろから抜かれるのを待つ。
適当な番手でライバルの動きをチェックする。1本目よりもペースは速いがガツンと行く人はいない。
MSサトウさんやgoroさんが積極的にペースを作っていただろうか。
苦しいけれど切れることはなさそうだ。あとはこのペースで人数が減ってくれるのを祈るのみ。
この時点で右内転筋が攣り始めたので不安になる。
かなり弱気になってきて少し番手を下げて集団後方20番手くらいで峠をクリア。


高江の登り〜慶佐次
下りながら補給をしっかりとって回復をはかる。
210kmではいつも苦しい思いをする高江。
ここは前方で走ろうとスルスルと上げてみると誰もついてこない。
本当はここで数人削りたかったのだが。集団は30人くらいだっただろう。
ひとりで行くわけにいかず、少しペースを落として集団に戻り力を温存した。
この後は誰も積極的にいかずまったりペース。
アヴェルのハシモトさんが強そう。
なんとなく自分と同じようなタイプじゃないかなと思う。
何度か一緒にペースを上げるも誰もこない。
平良の平坦区間では再び大集団になってしまい凹んだ。


慶佐次〜カヌチャベイ
大集団での慶佐次の補給所は混乱しそうだったので先頭で補給所をクリア。
少しペースを上げて少しでも人数が減って欲しいと願う。
次の登りでチームメイトの7ga4さんがアタック。Zaikouさんが付いていく。
この二人に合流して逃げれたらと僕もすかさず追いかける。
しかし後ろの有力選手もしっかり付いてきて逃げれず。
この辺りで両内転筋が完全に攣っていた。あとは騙し騙し気合で走るのみ。
カヌチャベイ手前でgoroさんが鋭くペースアップ。すぐに反応してギリギリでついていく。
後ろを振り返ると少し離れている。二人で逃げたかったが後ろもペースを上げて追ってきている。
この辺りで少し人数は減ったかもしれない。この辺りからユーロードの選手が強かった。
もう前に出てくる人も限られてきたので、後ろの事はあまり気にしなくなっていた。


羽地ダム
登り手前で7ga4さんに「僕はもうダメ。後は任せた。」と言われる。
直前で腰を痛めてしまい7ga4さんらしいキレのあるいつもの強さが今日は見られない。
一緒に行きたかったが、どちらかは最後まで先頭集団にいたい。もう自分が頑張るしかない。
最後の羽地ダムはアヴェルのハシモトさんの一本牽き。内転筋は終わっていてもう踏めない。
もうなりふり構わず、サドルにケツを突き刺し、使える筋肉はすべて使う。気力のみ。
トンネル内で少しペースが落ちてひと安心。
こんな状態で耐えられたのもローラーで高負荷練習をやっていた成果かなぁと思う。
残っているのは20人弱か。もっと減らしたい。でも自分も限界に近い。
トンネルを抜け右に曲がって不思議と少し攣りが回復してきた。
後ろで少し様子をみて最後の坂でおもいきってアタックしてみる。
ここを越えたら下りと平坦だけ、行けたら行っちゃえ!と頑張る。
がしかし、、もう一つ登りが見えてきた。ま、間違えた。。
やってしまった。もう終わった。20人くらいで下り。


ジャスコ坂〜ゴール
平坦に出て1番後ろでどう動こうか考える。もう残る坂はジャスコしかない。
そこでyasさんが飛び出す。僕もラストチャンスと思い踏み込んだ瞬間、、
攣りを通り越して脚の全筋肉が固まって回せなくなった。完全に終わった。
周りもきついのか置いて行かれることはなく集団内でなんとかクリア。
下りで前が中切れしたので、すかさずブリッジをかける。
もう入賞の芽はないなぁとなかば諦める。
スプリントが強いyama-keiさんがいきそうだ。
(ゴールデンチータ使いのブロガーでいつも非常に参考になる情報を提供してくれている)
僕はどうせ着れないから、最後になにかしたかった。
ラスト500mの看板が見えてきた。
もしかしたら先頭に出れば会場のアナウンスで僕の名前が呼ばれるかもしれないと
スルスルと先頭にでた。血迷った全く意味のない行動。
それに名前呼ばれるとしたらラスト200mくらいだろう。。。
すぐに飲み込まれたあとは危なくない位置でゴール。


楽しかった。
ヒルクライム以外で勝負に絡む走りなんて未経験だったわけで、無駄な走りが多かったかもしれない。
それでもチギレないよう頑張るだけだった昨年までの210kmに比べ
最終局面に残るための走りを考え、強めたりゆるめたり、レースをずっとわくわくしながら展開できた。
もし来年もオキナワに参加できたら、また140kmに出て狙っていきたい。


機材&補給
フレーム  Colnago C59 480S
ホイール  R-SYS エグザリット 
タイヤ   ミシュラン・プログリップ3  6.5気圧
コンポ   Di2
ウェア   synerzy白、Waveone レジェフィット
アンダー  OUTWETノースリーブ
補給    トップテン1本、グリコーゲンリキット3本、カーボショッツ2本、ボンクブレーカー
ボトル   ウィダートリプルカーボ入り1本、トリプルカーボ+マルトデキストリン2杯1本、水2本。


メーター数値(レース後11分後にStopボタンを押したのでレストも含まれている)
平均ワット  186W
平均心拍   170bpm
ケイデンス  82rpm
最高速    75km/h
最高ワット  641W
最高心拍   200bpm


ちなみに最後先頭集団スプリントでのワットは218W
僕のショボさは際立っているが、周りもへばっていたのがわかる。スピードも40km/hしか出てないし。
来年はスプリントも諦めずに頑張ってみよう。その前にもっと人数削れるよう得意分野を磨きたいが。
心拍は4時間で170以上なわけで、普段10分走で170bpmはかなりきついのに。
レースだと不思議な力が出るのかもしれない。


210kmではT岡さんが優勝。ハシモトくんが3位。
練習仲間の活躍は本当に嬉しいし刺激になる。
二人とも模範的なロードレーサーなので練習方法やスキルに関しても勉強になることが多い。
練習タイプが違うのがまた面白い。
この二人に出会っていなかったら僕はここまで自転車を続けていなかっただろう。


レース前日
宝町から始発に乗り羽田へ。
6時20分発のJALで。
同行者はガリさん、ハシモトくん、サトウさん。
恩納村のなかま食堂でソーキそばを食べてから自転車を組み立て会場まで軽く乗る。
受付を済ませ、自転車をオクマ行きのトラックに預ける。
210kmに出るハシモトくんは試走するというので有銘でデポして車でコースを下見する。


下見したつもりがコースを間違えていた
同乗者は緊張感全く無くコース下見の重要ポイントだというのに寝ている。。。
僕も眠い目をこすりながら運転しじっくりコース観察したつもりだった。
がしかし、川上で県道にぶつかるはずが、名護曲レストランの近くでぶつかった??
もしかして、羽地ダムの登りだと思っていたコースを間違えた??
言い訳すると、最初の登りがとっても似ている。。橋みたいになっていて。
けれども、トンネルが二つあるのはおかしいなぁ〜と思っていたけど眠かったからボケていた。
しかもトンネルを終えると右に曲がるところも似ていた。
そんなこともあり、本番でアタックポイントを間違ってしまったわけで。
明日はここで飛び出したいなぁと思っていた所で本番はアタックしたつもりだったのだ。。。
本当にマヌケである。


夜は緊張感のないメンバーゆえに軽く宴会。
ファストレーンのメンバーやF田さんも一緒に楽しく飲んだ。
隣のガリさんはジョッキ5杯飲んでまだ泡盛も飲みたそうだったが
レースを捨てていない僕はジョッキ3〜4杯程度に抑えた。
就寝は22時過ぎ。ほろ酔いですぐ寝た。


レース後
打ち上げに参加して最後はガリさんの介抱と例年通りのパターンで。


翌日
6時前に自然起床。
9時前にチェックアウトして空港へ。
11時45分のフライト。15時過ぎにはもう会社に着いていた。
夜は呑兵衛仲間と茅場町で焼き鳥と日本酒。もうグデグデ。