ツールドおきなわ市民200kmレースレポート

4時半起床
バナナ1本とロールパン5個食べる。はちみつをたっぷりつけて。それと豆乳コーヒー味。
5時過ぎにホテルを出発して会場へ。雨で憂鬱だったのであまり覚えていないが、トイレを済ませたり、もろもろ準備をしたりで、すぐにスタート時間を迎えた。ウィダーインゼリーを飲んで5列目くらいに並ぶ。


ダムまではかなりマッタリ
序盤に数名逃げたようだが、集団は追うことなくゆっくり進む。
落車だけは避けようと前の方で走る。3回目の200kmなので集団走行にもだいぶ慣れてきた。知り合いと話ながらリラックス。雨で冷えるのがつらかったくらいで、足の疲労感も全くなく順調。補給食も今まで食べる事の出来なかった固形物(黒糖蒸しパン)も2つ食べた。変速の調子は相変わらずで2回ほどチェーンが落ちたけど落ち着いて処理。
トンネルを抜けてからはT岡さんの後ろをしっかりキープ。ダムの上りに備える。


1回目の普久川ダム   期待以上の位置でクリア
昨日T岡さんと話していて「10人以上見送っちゃダメですよ。」とアドバイスをもらっていた。
勝負は2本目からと思っていたが、雨の下りで集団を追う展開にはしたくない。練習を積んできたので、ここで頑張っても最後までスタミナは持つだろうと思い、出来る限り先頭についていく。今回の目標のひとりsynerzyジャージの色違い(黒にブロンズライン)を着るS本さんもいる。
中盤からペースが上がり、かなり苦しくなっていく。後半10人ほどに少し離されたが、パインヒルズのN崎さんがダムの橋で引っ張ってくれて少し休むことが出来てまた復活。(有難うございました。)
補給所のあたりで先頭集団に追い付き、オーベストのN谷さんの後ろで頂上通過。「オレがこんな強い人の後ろを走っているなんて!」とかなり嬉しかったりする。


下りでT岡さんがアタック!
頂上を通過してすぐの下りでT岡さんが飛び出した。「今年は昨年より早く抜け出すかもしれません。」と言っていたがこんなに早く出るとはビックリ。集団の前にはゴローさんがいてフタをしている。なので下りも安全なペースで上りもマッタリ。時折N谷さんがペースを上げるとゴローさんがフタをする。僕も常に前方を走るようにする。T岡さんが逃げるのを見たり、ゴローさんがコントロールしていたり、N谷さんが揺さぶったり。ロードレースの展開を間近で見たのは初めての経験だ。実に楽しい。


地獄絵図
辺戸岬を過ぎて海岸線も前をキープ。最初のトンネルは先頭で入り安全を確保。いよいよダムの上りだ!と意気込んでいたらら、もう一つトンネルが見えてきた。あれ?ひとつじゃなかったんだ?2つ目のトンネルには油断していて15〓20番手くらいで入った。
そこで惨事が、、
先頭から5番目くらいの人達が雄叫びとともに滑った。20mくらい後ろにいた僕は落ち着いて避ける余裕があったはずが、前の人達が次々とボーリングのピンのようにはじけていく。全滅だ。僕も慎重にブレーキングをと軽くブレーキをあてたら柔道で足払いされたかように見事に宙に舞った。後ろからも自転車が降ってきた。皆慌てて立ち上がろうとするが、足を滑らせまた転んでしまう。まさに氷のようだった。僕は自転車を離さなかったので、自転車を見失うことなく立ち上がってトンネルから脱出したが、ステムが右に曲がってしまっていて、サドルは左に曲がっている。ぺダリングすると操り人形のようになってしまう。これじゃまともに走れない。


Fフォークは自分の腕力で折ってしまったかも?
トンネルから出て脇に止まって、曲がってしまったステムを直そうとハンドルを固定してホイールを何度も力一杯たたいたり、腕力で捻じ曲げようとした。けれども、全く動かない。その間に後ろから来た人が次々と抜いて行く。ここは本当に焦った。
サドルは一発殴っただけで元に戻ったので、しょうがないからステムが曲がったまま走りだす。これはとても怖かった。なにせ真っすぐ走っているのにハンドルは右向いているのだから。
今思えば、Fフォークは僕が殴りつけて折ってしまったのではないかと思う。その可能性がかなり高い。なぜなら倒れた方向と反対側が折れているから、、、。後から色々な人に「バンバン自転車叩いてましたねぇ。」と言われてしまった。


必死に前を追う
ちょうどW坂さんと一緒になったので前を追う。4人のかたまりが出来て、長身のサニーサイドの人がいいペースで前を引いてくれた。体のダメージはあったがもうヤケクソ。なんとかダムの少し手前で大集団に追い付いた。100人くらいいたのかなぁ。


ダムへの上りで一気に前へ
1度目の上りよりも速くなかったので前に上がっていく。先頭まで上がりきった頃にはかなりヘバっていたけど、付いて行けないペースではない。なるしまのFさんやホットスタッフのN良さんなど上位常連者達もいる。O君やスペースのF田さんもいた。しばらくして「先頭6人から??差」との声が。僕が目安にしている前に10人以上見送らないということを考えると、もうここから遅れるわけにはいかない。トップ側3〓4枚くらい使えないので、緩斜面ではアウターに入れなければいけないし、仮にこのまま頂上まで行っても次の下りで踏めない。そう考えたらテンションが下がったが、もうそんな事考えてもしょうがない。気持ちを切り替えたその矢先に、、、。


リアメカが変速不能に、そしてチェーンがスプロケに絡まり終了
ダンシングで踏みこもうとしたら、そのままガシャガシャ音を立ててクランクが回らなくなった。
止まってみたらリアメカが割れている。終わった、、、。左側の脇に止まり放心状態に陥ってしまう。けど、何故か安堵感と満足感もあった。
しばらくして、人の合間を見計らい右側に寄って仲間の応援。みんなの顔に??マークがたくさん。


峠の途中で独りぼっち
集団をすべて見送り、最後のパトカーが過ぎて、誰もいない状態。救護車は重症な怪我人しか運べないらしい。「大丈夫ですか?」と声をかけられ、傷口に消毒だけしてもらう。
しばらくボーっとしていると、レース関係者のセダンが僕の前で止まった。
「大丈夫ですか?しばらくバスは来ないと思うけど待っててね。」
僕 「え〓〓。まだ待つんですか?」と泣きそうな顔で訴えたら、
「じゃ、ダムの補給所まで乗せてあげるよ。」とセダンの後部座席に自転車ごと乗せてくれた。なんて親切なんだろう。
ちょっと行ったところに知った顔の方がいるではないか。なるしまのK子さんだ。リアエンドが折れて終了してしまったようだ。車からそこで降りて二人でバスを待つことに。色々楽しくお話しできて助かった。
バスに収容されてからは、同じくなるしまのU君(僕と同様にレコードのリアメカ破損)バスで意気投合して盛り上がった。お台場朝練にもナンパした。楽しみだ。


来年につながる走りはできたかな
落車は先頭で走っていれば避けられたわけで、今更あーだこーだ言っても仕方がない。それにリアメカが壊れなかったとしても、あの後失速することだって十分に考えられる。なので、タラレバは色々考えても、それを来年への糧としよう。
今年も沖縄に向けての練習がとっても楽しかった。昨年以上にハードに乗った。それをやっている自分が好きだったりする。今回も十分に成果を発揮できたのではないだろうか。また来年も同じように頑張れるような気がする。ひとりで頑張れないから仲間に恵まれている事には何よりも感謝。


距離 125km
心拍 MAX195 AVE163
ケイデンス MAX122 AVE89


今年は心拍計をつけてレースに出た。しかし、僕は感覚で走る(練習も)タイプなので、記録を残してもあまり意味がないかもしれないな。


機材
specialized tarmac sl2
ホイール ZIPP303 
タイヤ ベロフレックス セルビシオコルセ 7.5気圧
コンポ レコード
補給食
黒糖蒸しパンを小さく丸めてラップしたもの  3個 
これは前日にスーパーでお会いしたなるしまのFさんのマネ。食べやすいし腹にたまる最高の補給食だった。
カーボショッツ 6本 飲んだのは2本
ボトル 水1本  グリコーゲンリキッド6本+ミネラルパウダー2袋入り1本


上記の記録は来年に役立つ


落車の影響
自転車 : 前日の写真の通り
体 : お尻に直径5cmの擦過傷、肘と膝にも小さいのが。腕に他人の自転車がぶつかり打ち身。首がむち打ちぎみ。
心 : やる気度アップ。本当にきつくなる後半を走っていないので良いイメージのまま(能天気か?)



前々日
7時55分の羽田発 10時半那覇
T岡さん、shigeちゃんと現地入り。レンタカーでかりゆしまで行き送ってあった自転車を組み立て終わったのが12時半。
近くでそーきそばを食べてから、普久川ダムの上り口まで車で行く。shigeちゃんが車を運転してサポートしてくれることに。ありがとう!
2時半過ぎからT岡さんと走りだす。すぐに強い雨が降り出し、たまらず車に乗り込む。頂上付近で雨が上がったので、再びT岡さんに合流した。それからはコースをじっくり観察しながら気持ちよくローテしていく。
源河が終わって平地でインターバル。ここではなんとT岡さんについていけたのだ。普段全力ダッシュでついていけた試しがなかったのに。これは絶好調だ。もう早くレースを走りたい。
そんな気分だったので、夜はいつもの悪い癖が。
今回は僕の酒飲み仲間であるSさんグループも来ていたので、居酒屋へ行ったあとに部屋飲みで盛り上がって遅くまで飲んでしまった。午前様で部屋に戻ってshigeちゃんに「緊張感がない」と怒られてしまったよ。


前日
昨日遅くまで飲んでいたので不調。T岡さんとshigeちゃんは走りに行ったが僕は部屋でゆっくりしていた。
夜もホテルのバイキングで食べビールは1杯のみ。11時過ぎに眠りについた。


当日夜
会場で朝練メンバーと楽しく飲んだ後、shigeちゃんは部屋に戻り、僕は、ゴローさん、T岡さんと3人で飲み。お腹が減っていたので、そーきそばを食べに行ったら片山右京さんがいて記念撮影。その後はホテルに戻りマリアの人達と軽く飲み。


今回の旅ではshigeちゃんにはお世話になった。そして、この一年間T岡さんからは本当に良い刺激を受けた。ありがとう!